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死神博士は、『仮面ライダー』の登場キャラクター。

テレビシリーズ 編集

概要 編集

戦死したゾル大佐に代わってスイス支部より日本に着任したショッカー日本支部二代目大幹部。暗いアジトの中で下から照明を当てるなどの怪奇性を強調した演出も印象的な天才科学者。「怪人作りの名人」という異名を持つ。改造人間研究の第一人者。

白のスーツに黒マントという服装がトレードマーク。

西洋占星術や催眠術にも精通。戦闘の際には大鎌を用いる。死神博士編は番組強化案で「ホラーショッカーシリーズ」と銘打たれていて、怪人の強大さ、怪奇性を強調する方針が採られ、配下の怪人はゾル大佐の時期よりも強力で、たびたびの旧1号の再登場及び援護がその強さを裏付ける格好となった。これら多くの怪人を使って大規模な作戦を展開し、さらには第42話などで人間を洗脳する作戦もたびたび展開したが、仮面ライダー1号と2号に阻止され続け、第52話を以て地獄大使に指揮を譲る。これは「南米支部への左遷」とされるが、劇中では一切説明はない。

その後は南米に渡った一文字隼人と戦っていたものの、ヨーロッパ以来の宿敵・本郷猛を自らの手で倒すことに執着し、怪人を伴って何度か来日。最期は日本に流星を降らす流れ星作戦を決行する為怪人イカデビルに変身しライダー1号と決戦に及ぶ。ライダーキックを受け付けず初戦は完勝し、再戦でもぎりぎりまで1号を追いつめたが、自ら立花藤兵衛にうっかり口を滑らせたことで、弱点が頭部であることがライダーに知られ、ライダーチョップとライダーきりもみシュートで深手を負い、頭部の誘導装置が故障したことで制御できなくなった流星の直撃を受け爆死した。

死神博士はライダーシリーズの悪役の中でも人気が高い。怪人体のイカデビルも人気は高く、藤岡弘、も「イカデビルが好きだという人が多い」と自らのサイトで語っている。しかし、当初は第67話に登場したギリザメスが死神博士の正体となる予定だった。

この死神博士と地獄大使は実際に演ずることになった天本英世と潮健児の両名がキャラを考案する段階ですでに平山より挙がっていた「演技者ありきのキャラクター」である。天本は「ヨーロッパからきた大幹部ということで、神秘性、怪奇性を強調して演じた」と語っているが、この天本の怪演は視聴者の子供たちをはじめ、毎日放送からも「怖すぎる」とクレームがついたという逸話が残っている。なお、本編中で死神博士が使っていた指揮棒は天本の私物で、「こういう役が多いので、エジプトを旅行した際に買い求めておいた」ものだそうである。作中の設定では、この指揮棒は1000ボルトの電流が流れていて、電気ムチとしても使用できるとのこと。

プロフィール 編集

平山亨プロデューサーの著作などでは、以下のような劇中で語られないプロフィールが設定されている。

本名は「イワン・タワノビッチ」。父は日本人、母がロシア人の日本国籍を持つハーフで、戦前の少年時代は日本の東京で育った。ナターシャという妹が一人いた。幼少時から彼の意志に関係なく、何故か訪れる場所には必ずと言ってよいほど死人が出たことから「死神」の異名が付き、さらに学生時代に「ギャラクシーにおける死に方と変身」という論文で博士号を取得。よって「死神博士」の通称を持つこととなった。

母の死後、ポーランドのシモン教授のもとに身を寄せ、臓器移植の研究に没頭。それは体が弱い妹・ナターシャとの死別を極端に恐れて、延命を可能にしようと考えたからであった。

第二次世界大戦が勃発すると、日本国籍であったことから、正式に日本陸軍の召集令状を受けて国交のあったナチスドイツに派遣され、アウシュビッツの生体実験の研究員となった。ゾル大佐とは、その頃に知り合っている。

延命の研究をナチスの捕虜となったシモン教授を実験台として死なせ、さらに戦争でナターシャを失うという経験を経て、少年時代から抱えてきたあらゆる心の葛藤を切り捨てて、冷徹なマッドサイエンティストに変わっていった。

終戦後もナターシャの遺体を冷凍保存して蘇生術を探し求めていた。その愛情をショッカー首領に利用され、ゾル大佐と共にショッカーへ導かれることとなった。ヨーロッパ各地で指揮官として戦果を残す一方、怪人の製造にも功績を挙げた。

ブラジル滞在中も、当面の敵であった一文字隼人ではなくヨーロッパ以来の宿敵・本郷猛を自らの手で倒すことに執着。己の肉体にイカデビルの改造手術を施して、仮面ライダー1号を倒す事で、長年の研究の成果を見出そうとした。しかし、本郷との最終決戦時には、秘かに日本で戦死するであろうことを予測していた。

リメイク映画 編集

仮面ライダー THE FIRST』でモニターから怪人に指令を出す、三人の大幹部の内の一人。劇中では「死神博士」という名前は出ていない。本編放映時の映像をデジタル処理し、アテレコしたものである。

ゲスト出演 編集

昭和仮面ライダーシリーズ 編集

『仮面ライダーV3』
ショッカーの他の幹部やブラック将軍とともに復活。

昭和仮面ライダーシリーズの派生作品 編集

HERO SAGA 『MASKED RIDER EDITION -ここより永遠に-』
パワーアップの為に捕らえられた1号の目的を見破るが、ショッカー首領により部屋を追い出される。
仮面ライダーSPIRITS』/『新・仮面ライダーSPIRITS
本郷猛・仮面ライダーのデータを元にした、第二期強化改造人間製造計画を指揮する。一文字隼人の実力に着目し、本郷を倒すための素材にするため、蜘蛛男や死神カメレオンら再生怪人に彼を拉致するよう指示する。夢の島のアジトで本郷・一文字と、五体の第二期との戦闘を見届けた後、首領の命を受け、ヨーロッパ支部へ飛んだ。
仮面ライダー 正義の系譜
初代の死神博士を再生させたもの。風見志郎と戦う。

『仮面ライダーSD』 編集

魔神大首領の操縦者として、仮面ライダーSD関連作品に登場。仮面ライダーSD当時、その正体はふせられていた。

平成仮面ライダーシリーズ 編集

オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
ショッカーの怪人連合としてイカデビルが登場。1971年では再生怪人として本拠地を警護し、2011年ではガラガランダガニコウモルと共に二人の電王と戦闘する。

コンパチヒーローシリーズ 編集

ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス
ショッカーにゾル大佐と死神博士と地獄大使が在籍。
ショッカー壊滅後、ネオ・ショッカーが登場。「新たなショッカー」という意味でこの名が用いられており、『スカイライダー』のネオショッカーとは異なり、ショッカーの残党や死神博士が組織したものとなっているなど、ショッカーとの関係性が明確化されている。
デストロンGOD機関ゲドンデルザー軍団がほぼ同時期に出現し、バダンネオ・ショッカーが敵対関係にあるなどテレビシリーズの組織の関係性とは異なる。
スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望
ショッカーに死神博士と地獄大使が在籍。首領の正体は異世界より現れた新帝国ダイダルの帝王ダイダス。
本作では、死神博士がプロフェッサーK[1]となって犯罪組織テンタクルを率いるなど、仮面ライダーシリーズ以外の組織との関係も描かれている。
このほか、本来はゲルショッカーに所属するブラック将軍ショッカーライダーが登場。ブラック将軍はショッカー壊滅後、最終章でゲルショッカーを率いて仮面ライダーと戦った。
特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝
ショッカーにゾル大佐と死神博士と地獄大使が在籍。
仮面ライダーZX』のバダンに暗闇大使ではなく、地獄大使が在籍するなどの差異がみられる。

備考 編集

  • 『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』でのネオショッカーを含めると、死神博士はショッカーという名称を持つ仮面ライダーシリーズの組織の中で、ゲルショッカー以外の全ての組織に属したことがあることとなる[2]

脚注 編集

  1. 本来は『星雲仮面マシンマン』の犯罪組織テンタクルの首領で、死神博士とは別のキャラクター。
  2. この他、ショッカーの名を冠した悪の組織以外では、一時的にデストロンの一員にもなっている。

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