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地獄大使は、『仮面ライダー』の登場キャラクター。

概要 編集

第52話で支部に移動となった死神博士に代わって東南アジア支部から日本に着任したショッカー日本支部三代目大幹部。首領への忠誠心が異常に強い。

古代エジプトのファラオの仮面をモチーフにした特異な被り物、凝ったコスチュームと特注のショッカーベルトを纏っている。毒々しいメイク[1]とも併せ、今までの幹部にはない異形さは児童の人気を博し、以後のシリーズにも継承されていくことになる。

戦闘時の武器は電磁鞭と左手のアイアンクロー。指揮能力は死神博士より高く、他の幹部よりもアジトから出て前線に赴くことが多い。大規模基地の建設や全国規模のテロなど大がかりな作戦を得意とし、さらに従来の幹部以上に細菌を用いた作戦も企てたりと数多くの作戦を指揮した。しかし感情の起伏が激しく、冷静さや緻密さに欠け、そのため作戦の詰めが甘くなりがちな一面があった [2]

現場で部下に気さくに声をかけるなどの鷹揚さ(第66話で特訓をするカミキリキッドを激励している)や、人質となった研究者にショッカーを代表して礼を尽くすなどの人間性も合わせ持っていたが、死神博士とは折り合いが悪く、自分の在任中に彼が来日した際は、協力的な素振りを見せつつ互いに牽制し合っていた。この時は、仮面ライダーを倒す能力を有していた怪人ナマズギラーを死神博士から提供されたが、地獄大使がナマズギラーの弱点を (死神博士はたびたび言っていたにもかかわらず) 理解していなかったために作戦は失敗に終わった。

ゲルショッカーの台頭によって自らの大幹部としての立場が危うくなり、ショッカーを裏切ったふりをして仮面ライダーに近づく捨て身の作戦に出る[3]。この作戦については、本編にないシーンのスチールから、新組織への幹部としての参加を前提としていたとの説もある。しかし、自分の知らないところで活動していたガニコウモルの登場をきっかけに首領への忠誠心が揺らいでいることを窺わせる描写もあるため、作戦実行に至る背景には謎が多い。怪人ガラガランダに変身した最後の戦いでは腕の鞭や地面からの奇襲攻撃で1号を苦しめる。ライダー返しは効かなかったが最後はライダーキックを受けながら、ショッカーを称えつつ爆死した。

本編の地獄大使は人間味あふれる任侠的な悪役だが、原作者の石森章太郎は人間味を感じさせない機械的なキャラクターとして考えていたようである[4]。そのアイディアは、石森による漫画版の方で「ビッグマシン」という機械的な大幹部として既に形になっていたことに加え、演じる潮健児の演技力から多彩な性格を持たせたいということで方向性が変更された。

地獄大使の(特異な風貌とは裏腹な)そそっかしいお調子者の側面は、およそ大幹部という立場に立つものらしからぬ強烈な個性で、他の大幹部と行動を共にすると極めて目立つことになる。

演じた潮は交友関係が広く、友人だった萬屋錦之介は「お父さんは地獄大使と友達だ」と言ったことで初めて息子に尊敬され、『仮面ライダー』出演を本気で東映にオファーしていたが、所属事務所が出演に否定的だったために結局は実現しなかった。代わりに、潮に地獄大使の格好で自宅まで来てもらったという。

後年、潮はインタビューでその萬屋のエピソードを引き合いに出し、「『お父さんは地獄大使を知っているんだぞ』というのがステイタスになるくらい、当時の『仮面ライダー』という番組の人気はすさまじいものがあった」と語っている。

地獄大使を演じた中で本人が最もお気に入りだったエピソードは『仮面ライダー』ではなく『仮面ライダーV3』の第27話と第28話に客演した時のエピソードだという[5]

放送終了後も、潮はイベントでもたびたび「地獄大使として」参加しており、その役柄と共に幅広いファンに愛された。潮の告別式では、出棺の際にファンによる「イーッ!」というショッカー戦闘員のかけ声で見送られている。

プロフィール 編集

平山亨プロデューサーの著作などでは、以下のような劇中で語られないプロフィールが設定されている。

前身は東南アジアのゲリラ指揮官。本名は「ダモン」(フルネームは設定されていない)。国籍はアメリカ合衆国で、サンフランシスコのバークランド街出身。

ガラガラヘビの研究家で、北米西部の砂漠地帯で研究を続けていたが、その後は数奇な人生を辿り、従兄弟で幼少時から影武者を務めていたガモンとともに新興国家のゲリラ軍の大佐に任命されて、革命を指揮。銃創を負って死ぬ寸前のところをショッカーにスカウトされて改造人間として甦った。ガモンは袂を分かって脱走し、後年秘密結社バダンの指揮官・暗闇大使となった。

ゲスト出演 編集

昭和仮面ライダーシリーズ 編集

仮面ライダーV3
ショッカーの他の幹部やブラック将軍と共に復活。

『仮面ライダーSPIRITS』 編集

暗闇大使の力により、黄泉から呼び覚まされる。他の大幹部(『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団及びデッドライオンを除く)が生前の魂を持っていないのに対し、地獄大使は、過去の暗闇大使との確執から、アマテラスの髑髏により生前の魂を持つ。しかし、その体は頭蓋が露出したゾンビのような姿で、かつ、大首領やツクヨミが現れた際、共鳴に苦しめられることになる。また、この作品では人間だった頃の名、ダモンは東南アジアのガモン共和国独立軍を指導した将軍であったという設定。

『仮面ライダーSD』 編集

八鬼衆の一人として、仮面ライダーSD関連作品に登場。暗闇大使との共演作品ともなっている。

コンパチヒーローシリーズ 編集

ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス
ショッカーにゾル大佐と死神博士と地獄大使が在籍。
デストロンGOD機関ゲドンデルザー軍団がほぼ同時期に出現し、バダンネオ・ショッカーが敵対関係にあるなどテレビシリーズの組織の関係性とは異なる。
ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦
ショッカーに地獄大使と暗闇大使マシーン大元帥が在籍。マシーン大元帥[6]が最高幹部であり、首領はゲームオリジナル怪人のエージェント。
スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望
ショッカーに死神博士と地獄大使が在籍。首領の正体は異世界より現れた新帝国ダイダルの帝王ダイダス。
このほか、本来はゲルショッカーに所属するブラック将軍ショッカーライダーが登場。ブラック将軍はショッカー壊滅後、最終章でゲルショッカーを率いて仮面ライダーと戦った。
特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝
ショッカー大幹部として登場。怪人体・ガラガランダとして登場するが、キャラクターは地獄大使のもの。

平成仮面ライダーシリーズ 編集

仮面ライダー 正義の系譜
初代の地獄大使を再生させたもの。津上翔一と戦う。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
ショッカーの怪人連合としてガラガランダが登場。1971年では再生怪人として本拠地を警護し、2011年ではイカデビル、ガニコウモルと共に二人の電王と戦闘する。

脚注 編集

  1. 「何度も改造手術を受けてこのようになった」と当時の図鑑などで説明されている。
  2. 次作『仮面ライダーV3』で一時復活した際も、その短所をブラック将軍から「オッチョコチョイ」と指摘され、事実、V3を取り逃がす大きな失態を演じている。
  3. なお、コミカライズながら、すがやみつる版の『仮面ライダー』では、処刑されるところを仮面ライダーに助けられ、実際に組織を裏切っている。
  4. 仮面ライダーとショッカーの戦いの構図は、歪んだ科学文明の象徴であるショッカーと、自然と科学の申し子である仮面ライダーとの戦いで、構想ではショッカーの象徴的な機械的なキャラクターを考えていた。後世の作品では、原点回帰を意識したした作品では機械的姿を持つライバルキャラクターが登場している。
  5. 牢に閉じ込めたV3を必要もないのに見に行き、逆にV3に人質にされるというもの。潮曰く「その少し間抜けなところが地獄大使のいいところ」
  6. 本来は『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団に所属する大幹部。

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