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仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダー (漫画)

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仮面ライダー
漫画
作者 石森章太郎
出版社 講談社
掲載誌 週刊ぼくらマガジン / 週刊少年マガジン
発表期間 1971年 - 1972年
話数 全6話
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仮面ライダー』(かめんライダー)は、『週刊ぼくらマガジン』及び『週刊少年マガジン』に連載された石森章太郎(石ノ森章太郎)の漫画作品。 テンプレート:ネタバレ

概要 編集

1971年に特撮テレビ番組『仮面ライダー』の放映に先行して、講談社の『週刊ぼくらマガジン』にて連載を開始。同誌の廃刊後は『週刊少年マガジン』に掲載誌を移した。

一般的には原作版と呼ばれることが多いが、厳密には本作の映像化としてテレビ版が制作されたのではなく、テレビ版の企画を元に執筆されたメディアミックスにあたる。石ノ森が原作者名義となっているのは本作の執筆だけではなく、企画段階で設定とキャラクターデザインを提供したことなどによる。但し、公式資料や関連書籍においても原作版と表記されることがある。

テレビ版では語られなかった設定や異なる部分が多く、ストーリーも序盤はテレビ版に準ずるものだが、中盤以降は独自の展開となっている。改造人間の苦悩や、単なる悪の組織ではないショッカー、現代にも通じる社会風刺など石ノ森テイスト溢れる内容となっており、今なお人気を誇る作品である。

第6話「仮面の世界」で、ショッカーの大規模計画が仮面ライダーに阻止された時点で連載は終了し、ショッカーとの決着や本郷と一文字の行く末は語られないまま、物語は終了している。その後、本郷猛と一文字隼人の物語は、石ノ森本人によっては描かれることはなく、『仮面ライダー』の漫画展開はすがやみつる等によってテレビに準じた展開で引き継がれていくことになる。

なお、2004年に早瀬マサトによって、本作の続編とされる小説『仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』が発表されている。続編における展開や各キャラクターの行方については、そちらを参照のこと。

登場人物 編集

仮面ライダーとその協力者 編集

本郷 猛 / 仮面ライダー
城北大学生物学研究室の学生で本郷財団の御曹司。ショッカーによってバッタの改造人間に改造されるが、緑川博士によって脳改造前に逃亡する。感情が高ぶると醜く手術の傷跡が浮かび上がるため、仮面で隠している。第4話で、財団の資金を使ってショッカーと戦うための研究所を設立する。
11人のショッカーライダーとの戦いの中で命を落とすが、脳死には至っておらず、脳髄のみで生き残ることとなった。隼人とはテレパシーを交わすことができる。終盤では飛行能力を有する機械の身体に脳髄を移して復活し、隼人や滝と共に戦った。
一文字 隼人 / 仮面ライダー
第3話『13人の仮面ライダー』で本郷の前に現れた青年。本郷と初対面のときには毎朝新聞記者を名乗っていたが、それは本郷に近づくための詐称で、その正体はショッカーライダーの一員であった。本郷抹殺の命を受けていたが、彼の腕にある改造手術の傷跡で本郷に気づかれる。戦いの最中、頭部に銃弾を受けた際に洗脳が解けて、他のショッカーライダーと戦い全滅させた。その後は本郷の遺志を継いで自身が第二の「仮面ライダー」となり、ショッカーと戦う。
TV版と同様にフリーのカメラマンを生業としている。性格はTV版よりも攻撃的で好戦的、そのうえ軽い無鉄砲な熱血漢として描かれている。水底村という小さな漁村の出身で、第5話ではその故郷が戦いの舞台になる。広島原爆の残した被害について取材するうちに、白血病に苦しむ少年・浩二やその姉・順子と知り合い、順子とは半ば恋仲になるが、改造人間となった後は順子のことを諦めている。
緑川博士
本郷の恩師。ショッカーに協力させられていたが、本郷と共に脱出した。TV版と役どころは変わらないが、より意志の強い人物に描かれている。脱出計画の一環として本郷を改造人間に推薦しており、本郷が改造される前に脱出する予定だったがそれを果たせなかったことを後悔していた。本郷と共にショッカーと戦う決意をしていたが、くも男に裏切り者として抹殺された。
立花藤兵衛
本郷の父の代から本郷家に仕える執事。
緑川 ルリ子
緑川博士の娘。当初は本郷が緑川博士を殺したと誤解して憎んでいたが、真相を知ってからは本郷に協力するようになった。本郷の死を境に登場しなくなる。
滝 二郎
FBI捜査官。第6話に登場し、ショッカーの計画を捜査中に一文字と出会って、以後は共同戦線を組む。ニヒルで不敵な性格に見えるが、白血病の少年・浩二の容態を見てショッカーの医学者をさらってくることを提案したり、単身でショッカー基地に侵入しようとするライダーを止めようと説得を試みるなど、正義感の強さも見せている。初登場の際にはジャガーマンを光線銃で倒して一文字を救った。最後は復活した本郷に助けられて、脚を負傷しつつもショッカー基地から生還する。
浩二
第6話『仮面の世界(マスカー・ワールド)』で登場する少年。両親の被爆のために白血病を被っている[1]。そのため、余命は短いが一文字のことを慕っており、一文字が見舞いに訪れるたびに体を張って元気な姿を気取っていた。一文字はショッカーのアジトから医者をさらって浩二のために奔走するが、その努力も空しく、一文字がショッカーの巨大計画から戻ってきた時には体の限界で息を引き取っていた。
順子
浩二の姉で、一文字が想いを寄せる女性。武装解決の日本に絶望していた。

ショッカー 編集

世界征服を目論む謎の秘密結社。混沌とした世界に革命を起こし、平和と秩序ある世界の構築を掲げる世界規模の革命集団でとされるが、実体は自らを選ばれし者と自負しする選民思想結社で、世界中のあらゆる所に組織を持ち、その国の選ばれた人間だけ組織に加え(スカウトや拉致などして)、組織の改造人間達がそれ以外の人間を家畜のように支配する独裁社会の構築を目論む。

※作中で名前が明かされていない者は『石ノ森章太郎キャラクター図鑑 Volume 002』(2001年、ぶんか社)に準じた。

総統『ショッカー』
ショッカーを支配する謎の怪人物。別名「ゴットショッカー」とも言われる。姿を見せず声でだけで配下の怪人に指令をおくる。自らが支配する改造人間達が支配する独裁社会の構築を目論む。自らに逆らう者や裏切り者、無能な者に容赦ない制裁を加えるが、改造人間自体が貴重配下である為作中では任務に失敗した怪人に制裁を加えるシーンはなく、逆にチャンスを与え改造修復を施していた。作中最後までその正体不明であったが後に続編となる仮面ライダーEVEにてその正体が明らかになる。
くも男
ショッカーを裏切った本郷と緑川を抹殺するために現れた。TV版とは異なり、4本の腕を持つ。
一度ライダーに敗れて腕をすべて失い、断崖から海に落下したところをうつぼ男に回収された。その後、再改造されて腕を取り戻し再度ライダーに挑むが、またしても敗れ去り自殺した。
うつぼ男
水棲怪人。ライダーに敗れて断崖から落下したくも男を回収し、本部に連れ帰った。ライダーとは戦わなかった。
はち女
ショッカーの基地内で、本郷がくも男を倒したことについてこうもり男と会話した。手のアップとシルエットのみの登場で明確な姿は描かれていない。ライダーとは戦わなかった。
こうもり男 / 蝙蝠男
人間を自由に操るウイルスを使う吸血魔人で、その牙で人間の首筋に咬み付いてウイルスを注入する。そのウイルスに侵された人間は牙が生えてほかの人間を襲って咬み付き、ウイルスに感染させて仲間にしてしまう。TV版よりもコウモリに近い姿に描かれている。
くも男と戦った直後のライダーを襲うが、空中から落下させたことでライダーに風力エネルギーを与えてしまい、反撃を受けたので一度は撤退する。その後、血清の研究で疲れた本郷に奇襲をかけウイルスを注入するが、本郷が不完全ながらも血清を作って自らに投与していたため逆襲され、血清を含んだ翼を奪われ倒された。
コブラ男 / 晴彦
公害闘争を闇に葬るべく、その中心人物を殺害していた。自らの牙と左腕のコブラの牙には人間を溶かす猛毒が仕込まれており、咬まれた人間は溶けてしまう。手に持つ鞭にも人間を溶かす猛毒が仕込まれていて、人間の首に巻きつかせて溶かしてしまう。TV版よりもコブラに近い姿に描かれている。
総統の命令を無視して事件に介入した本郷と戦った挙句にコブラ型の左腕を失う。メドウサの弁護で再度のチャンスを与えられ、再改造を受けて金保管庫の襲撃を担当することになる。しかし、ライダーへの遺恨から総統の命令を再び無視し、本郷に挑戦状を送る。戦いの中でメドウサにライダーと間違われて射殺された。
へび姫メドウサ / 美代子
コブラ男の恋人だった女。生き物を発狂させた後、石化させて死なせるという毒針を使う。頭部に蛇型のレーザー銃を多数装備している。
改造前からのコブラ男=晴彦への愛情は残っており、一度敗れたコブラ男を弁護して助けさせ、その後金保管庫の襲撃に同行した。コブラ男と戦った直後のライダーを襲撃したが、誤ってレーザーでコブラ男を射殺してしまい、自らの頭部をレーザーで撃って命を絶った。
ショッカーライダー
本郷抹殺のために送り込まれた12人の仮面ライダー。13は死と裏切りの数字であり、13人目を指す本郷ライダーの完全抹殺の為に造り出した改造人間部隊。全員が本郷ライダーと同等の性能・スタイルを有し(腕と脚に白いラインが入っているところが本郷と異なる)、エンブレムのないサイクロンと同じ外観のオートバイを使用する。また、サーベルやレーザーガンで武装している。
一度目の戦では、12人で本郷に襲い掛かるも取り逃がしてしまうが、メンバーの一人であった一文字隼人が本郷をおびき出して、残るメンバーが一斉に襲撃をかけた。一部が本郷に倒されながらも変身する隙を与えず、巧みな連携で追い詰め、一斉射撃で本郷を抹殺したが、洗脳が解けた隼人の攻撃により全滅した。
「集団で登場する敵方の仮面ライダー」という発想は、TV版『仮面ライダー』の6人のショッカーライダーという形で映像化されている。
カニ男(クラブマン)
隼人の故郷である水底村で生物兵器の実験を担当していた怪人。固い外骨格に身を包む。
ペンダントに仕込まれたリモコン装置で村人達を操り、空とぶエイやサメ爆弾で隼人を襲うが、両腕を失った挙句に基地に潜入され、基地ごと自爆した。
毒蛾男
ある会社社長の女性秘書に変装した怪人。改造人間すら眠らせる毒鱗粉を使う。正体を現したあとの消息は不明。
ジャガーマン
表の顔はショッカーの系列会社のガードマン。その正体は本物の黒豹の姿(二足歩行の獣人ではない)をしていて、TV版とはデザインが全く違っている。「ジャガーマン」は自称で、隼人からは「ヒョウ男」と呼ばれた。ライダースーツすら切り裂く電磁牙と爪で隼人を苦しめる。
ビッグマシン
漫画版の最後の敵キャラで、機械を狂わせる能力を持つロボット。キャラデザインがTV版のみ登場した地獄大使に似ている。
戦闘員(コンバットマン)
怪人の指揮下にいる改造人間。ヘルメットとマシンガンで武装している。指揮する怪人によってコスチュームが異なるほか、第1話には特定の怪人に所属していないと思われる者も登場している。
その他の怪人
第5話:イソギンチャク男(TV版のイソギンチャックではない)とエビ男が登場し、隼人と戦った。
第6話:ショッカー本部のモニターにヤモゲラスやモグラングやドクガンダー(成虫)など12体の怪人が映っているほか、ナメクジラとプラノドンとハエ男の3体が隼人と戦った。また、オオカミ男とケンタウロス(型の怪人)が滝を襲撃している。

サブタイトル 編集

  1. 怪奇くも男(ぼくらマガジン 1971年16号-17号)
  2. 空とぶ吸血魔人(ぼくらマガジン 1971年18号-23号)
  3. よみがえるコブラ男(少年マガジン 1971年23号-28号)
  4. 13人の仮面ライダー(少年マガジン 1971年29号-34号)
  5. 海魔の里(少年マガジン 1971年35号-41号)
  6. 仮面の世界(マスカーワールド)(少年マガジン 1971年42号-53号)

単行本 編集

メディアファクトリー・角川書店・小学館からは、従来の単行本に未収録の原稿を追加した完全版として発行された。

まんがビデオ 編集

1999年に発売。原作漫画をデジタル加工で作成し、吹き出しにボイスが加えられた映像作品。

本郷役にTVシリーズで演じた藤岡弘、一文字役に原作者・石ノ森章太郎の息子である小野寺丈が演じた。

収録内容は『怪奇蜘蛛男』、『13人の仮面ライダー』、『仮面の世界』の3つ(他のストーリーはナレーションによって要所のみ挙げられる)。

注釈 編集

  1. 被爆者の子孫は白血病にかかる可能性が高いという話は、本作執筆当時は広く流布していたが、現在では医学的に否定されている。

関連作品 編集

外部リンク編集

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