石ノ森章太郎 Wiki
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ショッカー戦闘員は、『仮面ライダー』の登場キャラクター。

テレビシリーズ[]

怪人の配下で作戦の実行にあたる最下級の構成員。現場での作戦行動や仮面ライダーへの集団攻撃を、ほぼ毎回担当している。以下、組織の変遷に伴うスタイルや設定の変化を解説する。

番組当初から第52話まではリーダークラスの赤黒の模様分けしたタイツコスチュームの「赤戦闘員」と、最下級構成員である黒いタイツコスチュームの「黒戦闘員」が登場した。かけ声は「イィー」。「仮面ライダーカード」や各種図鑑によれば、赤戦闘員は人間の2倍、黒戦闘員は人間の1.5倍の体力があり、黒戦闘員は人間でもある程度太刀打ちが可能である。戦闘員は改造人間、半改造人間、人造人間など各種設定がある。名前はナンバーで呼ばれており、基本的に消耗品扱いである。任務の失敗による粛正や怪人の能力の実験台として殺される者も多い。

開始当初はベレー帽を着用し素顔に指揮官の怪人に合わせたペイントを施していたが、折田至監督の発案で途中でアイマスクを被るようになり、2号の登場後はベレー帽を廃し指揮官の怪人のマークを描いた覆面を被るようになった[1]。この変更には諸説あり「立ち回りで汗をかくとメイクが落ちてしまう」とのスタッフの証言もある。また、番組初期は各怪人に専属するという設定であり、その区別のために胸や額にその怪人を模したマークが付けられていた。死神博士編に入ると額のマークは鷲を象ったショッカー汎用マークに統一される。

なお、第15話で捕虜となった黒戦闘員のように、秘密漏洩を防ぐ目的で会話能力をオミットされている個体が存在する。

第1、3話にはマスクペイントに網タイツ姿の女戦闘員も登場。誘拐や裏工作が主な任務という設定のため、戦闘シーンはない。本郷を拉致時も蜘蛛男と共に作戦に就いていた。

第53話(厳密には劇場版第1作)より黒戦闘員の2倍の力を持つとされる、黒タイツに白い肋骨模様を入れた「骨戦闘員」が登場した。コスチュームは全員黒で統一され、赤戦闘員のようなリーダータイプは見られなくなる(第67話で外国(アルプス山脈が担当区域)の戦闘員として「骨模様の入った赤戦闘員」が登場するのみ)。額のマークはショッカーの象徴である鷲を象った汎用マークに統一された。棍やレイピアを武器に仮面ライダーと戦った。オートバイ部隊や火炎放射器を装備した者(第60話)も存在し、登場当初はライダーと互角の勝負を演じるほどだった。

白覆面にマーキングが緑で、白衣を着た白戦闘員という科学班も存在する。第74話には、「ドクター」と呼ばれる白戦闘員が登場した。トレーナーなどの人間構成員が、紺色に骨イラストのタイツを着て登場したことも数例ある。

ショッカー壊滅後、残った戦闘員は第80話にてガニコウモルとゲルショッカー戦闘員によって全員粛清された。白戦闘員としてショッカーに協力を強いられていたが、仮面ライダーの助けにより、市井に戻った科学者の例もある。

児童誌などの分類は下記のようになっている。名称等も児童誌からで、劇中では明確な分類はされていない。

ベレー帽戦闘員
第1 - 13話に登場。
リーダーである赤いタイツの「赤戦闘員」を筆頭に黒タイツの「黒戦闘員」で構成されている。ベレー帽の下は素顔に染料(メイク)を行ったもの。各怪人の特徴によりメイクと胸のエンブレムが異なる。旧1号時代の戦闘員。
黒戦闘員
第14 - 52話に登場。
上記の「黒戦闘員」にフルフェイスマスクを着けた戦闘員。各怪人のエンブレムを額に有しているが、第46話以降はショッカーエンブレムに統一される。主に2号編で活躍。
赤戦闘員
第14 - 38、40、42 - 44、48話に登場。
上記の「ベレー帽戦闘員」の赤にマスクを着けた戦闘員。同じく怪人幹部に次いで「黒戦闘員」の指揮官。2号編前半の登場が多い。ゾル大佐登場以降は、登場しても戦闘には参加しなくなり、登場しない回も目立つようになった。死神博士登場以降は、より一層登場回数が激減する。
骨戦闘員[2]
第53 - 80話、劇場版『仮面ライダー対ショッカー』、劇場版『仮面ライダー対じごく大使』に登場。
タイツの胸の部分に「骨 (骨格)」模様が入っている以外は「黒戦闘員」と変わりはないが、かなり強化されている。同「赤戦闘員」も確認されているが出番は少ない。新1号、地獄大使登場~ショッカー壊滅、ゲルショッカー結成まで活躍した。

リメイク映画[]

仮面ライダー THE FIRST』と『仮面ライダー THE NEXT』に登場。『THE FIRST』では「戦斗員」、『THE NEXT』では「戦闘員」と表記される。

ガスマスクを付けており、科学班員はその上から黄色い防護服を着用している。『THE NEXT』ではショッカーライダーの投入により、戦闘に参加する機会は激減している。

時効警察[]

『時効警察』では、通夜にショッカー戦闘員が来るという又来(演:ふせえり)の夢に登場。戦闘員のみの登場のため、組織構造は不明であるが「団体職員」ということになっている。なお、『時効警察』は、『仮面ライダークウガ』で主人公を演じたオダギリジョーの主演作品である。

脚注[]

  1. トカゲロン配下の戦闘員のみ(本編映像ではベレー帽タイプに統一されているが)覆面タイプの戦闘員もスチール写真のみながら存在する。第13話は再生怪人軍団の登場により戦闘員の出番は極端に少なく、トカゲロン配下の戦闘員が付けているトカゲロンのマークも本編の映像では見ることはできない。
  2. 本放送当時の資料では“新戦闘員”と呼称されている。
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